裏口のドアが開いてコンビニの店員が出てきた。 まずい。竜造は慌てて、ゴミ箱の蓋を閉めてその場を離れた。 今日も何も食えずか。夕闇迫る五月下旬の札幌の、寒々とした冷気の中を、とぼとぼといつもの雑居ビルに辿り着き、二階の階段の新聞紙を敷き詰めた…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。